あなたの人生を豊かにする教養新聞9号~ナスカの地上絵~

ナスカの地上絵とは、南米ペルーにある地上に描かれた巨大な絵群のことです。
僕らがテレビなどでよく見る地上絵はハチドリの絵です。
https://goo.gl/maps/mwFUQoSe8UGkp6fPA

最大規模の地上絵は全長50㎞もあり、人工衛星から見てようやく全体が把握できます。

だれが作ったのか?
誰がどんな目的で描いたのかは不明です。色々な説がありますが一説によると、この地域一帯が乾燥地域であるため、雨乞いと豊穣の儀式のために描かれたと言われています。
描かれ方は地表にある黒い小石を取り除き、その下にある白い地面を露出させて描かれています。学校のグラウンドや砂浜に何か絵を描くことと似ていますね。
近年の研究により、古代ナスカ人は拡大法という手法を用いて地上波を描画したのではないかと考えられています。
しかしこの手法を使っても200m以上の地上波を描くことは難しくすべての地上絵の描き方が明らかになったわけではありません。

なぜ残っているか?
ナスカの地上絵が描かれたのは2000年以上前と言われています。
ではなぜそんな昔に描かれたものが消えないのでしょうか?
それはこの地域の気候が関係しています。ナスカの地上絵が描かれた地域は上述した通り乾燥地帯で年間の雨量が5mmです。
少し古いデータですが2014年日本の降雨量と比較してみましょう。
それによると最も降雨量が少なかった県は長野県で902mmでした。この数値と比較すると年間雨量5mmという数字がいかに少ないかがわかっていただけると思います。
雨の影響が少なかったことにより絵が破壊されることなく、現代まで保存されてきたんですね。

現在の状況
近年のAI技術、画像処理技術の発展、人工衛星からの撮影で新たな地上絵の発見が進んでいます。
2019年には143点もの新たな地上絵が発見されています。
ナスカの地上絵はすでに述べた通り、この地域特有の気候により長年保存されてきました。
しかし近年はトラックの侵入やペルー政府の許可のない人々の侵入により、消滅の危機にあります。

[編集後記]
小学生のころに何度も読んだ学習漫画の中でナスカの地上絵について書かれていました。当時載っていた内容では今ほど研究が進んでいなかったこともあり、
ミステリー感が満載でした。でもそのミステリー感がワクワク感をくすぐりましたね笑 そう考えると最近子供のころ感じたワクワク感が失われている気がします。
ワクワク感を取り戻すためにも、どこか旅行に行きたい!

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