世界最古の都市の一つに数えられるベイルートは紀元前3000年ごろから存在しているといわれています。
日本は縄文時代ころで、ちょうど巨大集落が現れたころです。
ベイルートの位置を地図で確認してみましょう。ちょうど地中海の東側に位置しています。
https://goo.gl/maps/TRG2nKvw6CZZZKsN7
地中海東海岸に位置することでシナイ半島周辺(現在のエジプトが支配する地域)とアナトリア半島(小アジアともいう、現在トルコ共和国が支配する地域)
を結ぶ交易の要所として栄えることになりました。
近世までは中東諸国の支配下にありましたが、第一次世界大戦後は約400年この地域を支配していたオスマントルコの崩壊により
フランスの支配下に置かれることになりました。
第二次世界大戦後は独立を与えられた国、レバノンの首都として機能していきます。
前述したとおり、地中海東海岸における交易の要所だったこともあって、中東における金融や商業、観光の中心地として発展していきました。。
またフランス統治下のもと作られた美しい街並みから「中東のパリ」と形容されるほどの景観をもっていました。
しかし1975年から約15年続いたキリスト教徒とイスラム教徒による内戦により美しい街並みは大きな傷を負うことになりました。
内戦終了後はベイルートも再建しつつありましたが、2006年戦争状態にあるイスラエルからの空爆によりまた傷を負うことになりました。
更に2020年には港にて大規模な爆発がありました。この爆発により街の大部分は破壊されてしまいました。
[編集後記]
ベイルート爆発のニュースが入ってきたときはビックリしました。爆風で街が吹き飛ぶ様子は心底恐ろしいものがありました。
日本でも、もし他国からミサイルが飛んできた場合はあのようになってしまうかと背筋が凍りました。
僕らは普段、日常の何気ない生活の延長線上に明日があると思っています。
しかし一瞬にしてその日常が奪われるかもしれないということを今回のニュースを見ていて思いました。
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